作品へのコメント
宮田さんは「せつなさ」を描く作家だと思う。
その「せつなさ」は、溺れる類の感情ではなく、自己憐憫とも違う。
主人公をみつめる眼差しが、大変に客観的で、なんだかとてもよいのです。
それは長回しと、カット数のすくなさ、ストイックな演出に、集約されている。
役者の自意識も同様に、ぐっとおさえこんでいる。
みるべきものが、はっきりしている、というかんじがする。それで、いいのだと、わたしは思う。むしろ、そうあるべきだ、と。
だって映画なんだもの。
眼差しが確かであること、浮ついていないこと、腰をすえていることが、
そこにいる登場人物たちに、ある重たさーー体重のようなもの、
もしくは立体的であるということ、立体から生じる陰のようなものーーを与え、
「人間」を描きだすことに成功したのだと思う。
ああ、この女の子がそこにいるんだな、と、ある重たさをもって、
観る側にさしだされているようにかんじました。
唯野未歩子(女優、作家、映画監督)
たぶん、大抵の大人は内側に「あまっちょろい自分」を抱えている。
そんな部分をちくちくされながらも、映画の登場人物達に対しては
優しい気持ちになって観た。
もしナオミが私の友達で、これからのことを相談されたら「それで
も、音楽は続けて欲しい」と言うと思う。彼女の歌はステキだし、
「あまっちょろさ」を捨てて欲しくないから。黒川由美子(映画祭 TAMA CINEMA FORUM)
宮田監督が奏でる世界はゆるやかだ。街も、人も、音楽も、風も。この世界の住人は自分の時間を見つめて生きている。気ぜわしく厳しい現実がこの世の中を覆っているのもわかっている上で、宮田監督はそういう時間を大切に描く。ああそうか、悩むのも個性、立ち止まるのも個性なんだな、と素直に思えた。自分を知ったら世界は広がる。そんな事がほわあっと伝わって来た。
志尾睦子(高崎映画祭・総合ディレクター)
『へんな電車に飛び乗って、
トンネル抜けたその先にはどんな景色があるんだろう。何かあるかもしれないし、
何もないかもしれないし。わくわくするような、
不安たっぷりなような。
行き先の決まってない、
へんな電車。わたしはきっと、
もう乗っているな。
たぶん各駅停車。
快速電車はニガテなんだ。』菊池亜希子(女優)
宮田宗吉は曲者だ。゛あまっちょ゛はあまっちょろいようで全然あまっ
ちょろくなく、ラブソングと言いながら、ラブを見失う女の子の話だ。
それを何でもなさそうにやってしまって、なんだかケロッとしていて、
でも何かが心に残ってしまう。放射能物質じゃないよ。もっと心にも身
体にもいい何かが消えずに残ってしまう。そんな映画は簡単なようで一
番難しく、それをあっさりやれてしまっているところが宮田の憎らしい
ところである。一作ごとに大進歩。頑張れ!山田耕大(シナリオライター)
宮田監督に初めてお逢いしたのは、冨樫監督にお世話になった「天使の
卵」の時でした。少しお話をした時から、ずーと楽な気持ちになれまし
た。それは僕が映画の世界のことを何もわからないので、さりげなく、
いろいろ教えて頂いたことからだと思います。監督の映画を観るたび
に、そのやさしいシーンが個々にみられることがいいんですよねぇ。
コメントを言えるような立場ではないのですが、今回の「あまっちょろ
いラブソング」に関しては、自転車を押して橋から去って行く姿にド
キッとしました。若い時を想い出すシーンでした。
(僕、数年したら、もいちょっと味が出ると思いますので、宜しくお願
いします。売り込みでした。)マギー司郎(マジシャン)
「どこにでもある、誰にでもある、ちょっぴりセンチメンタルな日々。
ほとんど気負いのない、素朴でゆるやかな演出にしみじみしてしまう。
なんだか 妙な懐かしさにじんときた。」谷口ジロー(漫画家)
表現をめざしてる人なら誰でも、身につまされる話。
宮田監督はださく、しつこく追求している。
ださいことは、なんてカッコいいんだろう!上原隆(作家)
「なんだか宮田監督自身も登場人物の一人に思えてきたよ。
みんな変な電車に乗っちまったんだよなあ、こんな映画観にくるあんたも。あ、そうそうオレもだけど」冨樫森(映画監督)
「このクソ暑い今日この頃、イケてる人達がイケてる活躍をする映画を観ても乗れない楽しくない救われないという皆さんは、このイケてないバンド女子ナオミの映画を観にいくといいと思う。多分ホッとする。ちょっと涼しくなる。
ナオミを演じる下石奈緒美という人は、ギター弾いて歌ったりするとカッコ良かったりエロかったりもするのに、同時にどこかイケてなくてパッとしないところがあって、宮田宗吉監督はそこをちゃんと画面に収めていて、それが妙に魅力的でグッとくる。下石奈緒美はちゃんとイケてない。信用出来る女。
そんなナオミの周りにいる男達は更に輪を掛けてイケてなくて、皆見事にしょうもないことばっかりしている。
ていうか、人というものはすべからくしょうもなくていつも間違ったことをしちゃうものであり、だからこそ面白くて愛しいんだ、ということを宮田監督はいつもながらのあまっちょろい調子で描いてるんだと思う。宮田宗吉はちゃんとあまっちょろい。
信用出来る男、かどうかは各自この映画を観にいって判断してみて下さい。」
及川章太郎(シナリオライター)
世間でいうところの「まっとうな生き方」というものが、学校を卒業した後はちゃんとしたところに就職し、結婚して家庭を営み…というものだとしたら、“ いい歳こいて ” 夢を追いかけている人は「ダメなやつ」ということになるのだろう。
この映画は、そんな「青春が長引いてしまった」 “ ダメなやつ ” に対する、宮田監督の愛あふれる優しい視線が心地いい。
ボクのように、一応は「青春を長引かせること無く」社会に出たけれど、本当は「ちょっと変わった電車」に乗りたかった人間にとって、主人公たちは眩しくうらやましい存在だった。
そして、実はこの歳になって「ちょっと変わった電車」に乗っちゃった人間にとって、この映画は優しい応援歌でもあった。
今でもココロがざわついて、「あまっちょろいラブソング」が頭の中で鳴り続けている。
澤山休(ラジオDJ/FM西東京ウィークエンドコンパス・パーソナリティ,ベーシスト)
何もこわ〜くないよ〜♪というテーマソングが今でも心に残っています。
学校を卒業してからは見ていた夢を見なかったふりをして「普通の人?」目指して生きて来ました。。
最近になって偶然か必然か「ちょっと面白いバス」位の物に乗っています。
夢を諦めれば何かのせいにして後悔するけれど、追いかけ続けていれば何か世間に対して申し訳ないような後ろめたい気持ちになったり、、当然その夢が成功していればひけめなんて感じないのだろうけど、、
今の私にはピッタリの映画でした。ずっと心に残りそうです。
出会いに感謝。長谷さおり(FM西東京ウイークエンドコンパス・アシスタント、野菜ソムリエ)
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あなたの青春には何がありましたか!?
何もこわ〜くないよ〜♪というテーマソングが今でも心に残っています。
学校を卒業してからは見ていた夢を見なかったふりをして「普通の人?」目指して生きて来ました。。
最近になって偶然か必然か「ちょっと面白いバス」位の物に乗っています。
夢を諦めれば何かのせいにして後悔するけれど、追いかけ続けていれば何か世間に対して申し訳ないような後ろめたい気持ちになったり、、当然その夢が成功していればひけめなんて感じないのだろうけど、、
今の私にはピッタリの映画でした。ずっと心に残りそうです。
出会いに感謝。